成長期の子どもたちがスポーツに取り組むことは、身体的な健康や社会的なスキルの向上に大いに役立ちます。しかし、成長期特有のスポーツ障害も存在し、これらを理解し予防することが重要です。本記事では、成長期のスポーツ障害について詳しく解説し、保護者の方が知っておくべきポイントを紹介します。
・ 成長期のスポーツ障害とは?
成長期のスポーツ障害は、骨や筋肉、関節が急速に成長する時期に発生しやすい障害です。
以下に代表的な障害を挙げます。
1. オスグッド・シュラッター病(オスグッド)
– 膝の下に痛みが生じる障害で、特にジャンプやランニングを頻繁に行うスポーツで見られます。
2. シーバー病
– かかとの痛みを引き起こす障害で、サッカーやバスケットボールなどのスポーツでよく見られます。
3. 腰椎分離症
– 腰の骨(腰椎)の一部が疲労骨折する障害です。特に回旋を伴うスポーツで発生しやすいです。
4. リトルリーグショルダー
– 野球のピッチャーやバレーボール選手など、肩を頻繁に使うスポーツで見られる障害です。肩の骨端線(成長線)に繰り返し負荷がかかることで、肩に炎症や痛みが生じます。
5. 野球肘
– 肘の内側や外側に痛みが生じる障害で、特に投球動作を繰り返すことで発生します。内側型は肘の内側の骨端部が引っ張られて生じ、外側型は肘の外側の骨端軟骨が損傷することで発生します。
・スポーツ障害の予防方法
スポーツ障害を予防するためには、以下のポイントに注意することが重要です。
1. 適切なウォームアップとクールダウン
– 運動前後に十分なウォームアップとクールダウンを行うことで、筋肉や関節の柔軟性や可動性を高め、障害を予防します。
※柔軟性: 筋肉や腱がどれだけ伸びるか。
可動性: 関節そのものがどれだけ自由に動かせるか。
2. 身体の連動性や協調性を高める全身のバランスの取れたトレーニング
– 特定の筋肉や関節に過度な負担がかからないよう、体の協調性や連動性を高め全身をバランスよく鍛えることが大切です。
※協調性: 体の各部分がスムーズに連携して動く能力を指します。これは、筋肉や関節が適切なタイミングで動くことで無駄な動きが減り、エネルギーの消費が抑えられるため、疲労や障害のリスクが低減します。
連動性: 体の各部分が協調して動く能力を指します。動作がスムーズで無駄がなくなり、特定の部位に過度な負担がかかるのを防ぎます。例えば、投球動作では、足から始まり、体幹、肩、腕、手首、指先までが連動して動くことで、効率的な力の伝達が行われます。
3. 適切な休息
– 成長期の子どもたちは、十分な休息を取ることで身体の回復を促進し、障害のリスクを減らします。
4. 正しいフォームの指導
– スポーツの基本的な動作やフォームを正しく指導することで、無理な動きや負担を避けることができます。
・保護者ができるサポート
保護者の方ができるサポートとして、以下の点が挙げられます。
1. 子どもの体調管理
– 子どもの体調や痛みのサインに敏感になり、異常を感じたらすぐに休ませることが重要です。競技動作だけでなく日常生活で痛みがあれば特に注意。
2. 専門家への相談
– スポーツ障害が疑われる場合は、早めに医療機関等に相談し、適切な治療を受けさせることが大切です。早期に適切な治療を受ければ復帰も早くなります。
3. 栄養管理
– バランスの取れた食事を提供し、成長期の子どもたちの栄養をしっかりとサポートすることが必要です。
4. メンタルサポート
– スポーツ障害によるストレスや不安を軽減するために、子どもの気持ちに寄り添い、励ましの言葉をかけることが大切です。
成長期のスポーツ障害は、適切な知識と予防策を講じることで大きく減らすことができます。保護者の方が子どもの健康と安全を第一に考え、サポートすることで、子どもたちは安心してスポーツに取り組むことができるでしょう。
当院では、学生からスポーツ選手まで、スポーツコンディショニングの観点から最高のパフォーマンスが発揮できるようにサポートさせていただいておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
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