前回の記事《【野球肩予防】パフォーマンスUP!自宅でできるトレーニング vol.3》では、体幹と肩甲骨を連動させた投球動作に近づけるトレーニング方法をお伝えしました。
今回は、《【野球肩予防】パフォーマンスUP!自宅でできるトレーニング vol.4》として、肩甲骨の安定に非常に重要な筋肉である「前鋸筋(ぜんきょきん)」のトレーニングをご紹介します。
前鋸筋とは?
前鋸筋は、肋骨(あばら骨)から肩甲骨についている筋肉で、肩甲骨の動きに深く関わっています。
この筋肉が機能しなくなると、肩甲骨の動きに不具合が生じ、野球肩の原因の一つとなってしまいます。
インナーマッスル(棘下筋・小円筋・棘上筋・肩甲下筋)を鍛えても痛みが再発する場合、以前のブログ《【野球肩予防】パフォーマンスUP!自宅でできるトレーニング vol.2》で紹介した部位とこの前鋸筋が見落とされがちです。
前鋸筋を鍛えるメリット
前鋸筋を鍛えることで、以下の効果が期待できます。
・肩甲骨の動きの安定とスムーズな肩・腕の動き
・肩甲骨を押し出す作用(パンチするような動き)による投球時のリリースの安定
・野球肩の改善、再発予防
前鋸筋トレーニングの重要性
いとう治療院に来院される、肩の痛みを訴える選手にこの前鋸筋のトレーニングをしてもらうと、かなりの確率で肩甲骨自体を動かすことができない選手が多いです。体幹や下半身を鍛えたり、投球フォームを試行錯誤しても、肩甲骨自体がスムーズに動いていなければせっかくの努力も無駄になってしまいます。
もし野球肩がなかなか改善されない選手は、普段から行っているトレーニング、ストレッチに加えてぜひ前鋸筋トレーニングを参考にしてみてください。もしかしたら改善へのきっかけになるかもしれません。
【前鋸筋トレーニング】
両方の肩甲骨を中央(背骨)に引き寄せた状態から肩甲骨を外側に広げていく(地面を押すように)
15回×2~3セット
※両手が慣れてきたら片手ずつ行ってみてください。(参考動画あり(0.45~))
※動作中は、肩をすくめないよう行ってください。
今回は、《【野球肩予防】パフォーマンスUP!自宅でできるトレーニング vol.4》として、肩甲骨の安定に重要な筋肉である「前鋸筋」のトレーニングをご紹介しました。このトレーニングを継続することで、肩甲骨の安定性が向上し、野球肩の改善や予防に繋がります。ぜひ、今回の記事を参考にして、前鋸筋トレーニングを実践してみてください。
全4回にわたってお届けした【野球肩予防のための効果的なトレーニング方法】シリーズは今回で終了となります。このシリーズを通して、野球肩の予防や改善に役立つ様々なトレーニング方法をご紹介してきました。これらのトレーニングを継続することで、より強い肩とスムーズな投球動作を手に入れることができるでしょう。
今後も、野球肩に悩む選手の皆さんのために、有益な情報を提供していきたいと考えています。
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