腰椎分離症は、特に野球少年に多く見られる腰部の障害です。この記事では、腰椎分離症の原因、胸椎や股関節の関与について詳しく解説します。
・腰椎分離症とは?
腰椎分離症は、腰椎の椎弓部分が疲労骨折する状態を指します。特に第4腰椎と第5腰椎に多く見られ、成長期のスポーツ選手にします。野球のような片側に偏った動作や体のひねり(回旋)が多いスポーツでは、特に発生しやすいです。
・腰椎分離症の原因
腰椎分離症の主な原因は、繰り返しのストレスによる疲労骨折です。野球では、投球や打撃の動作が腰椎に大きな負荷をかけます。特に投手は、投球動作中に腰をひねる動作が多く、これが腰椎分離症のリスクを高めます。
【胸椎の関与】
胸椎の動きが悪いと、腰椎に過度な負担がかかることがあります。胸椎の柔軟性が低いと、体をひねる動作が腰椎に集中し、これが腰椎分離症の原因となることがあります。胸椎の柔軟性を高めることで、腰椎への負担を軽減することができます。
【股関節の関与】
股関節の柔軟性も腰椎分離症に影響を与えます。股関節が硬いと、腰椎にかかる負担が増加します。特に野球のようなスポーツでは、股関節の柔軟性が低いと、投球や打撃の動作中に腰椎に過度なストレスがかかります。股関節の柔軟性を高めることで、腰椎分離症のリスクを減少させることができます。
※ジョイント・バイ・ジョイント理論(Joint by Joint Theory)
(以前のブログ記事に説明→関節を動かそう(股関節Ver))
この理論は、身体の各関節がそれぞれ特定の役割を持ち、個別に働きながらも、複数の関節が協同して機能することで、効果的な動作が実現されるという考え方に基づいています。具体的には、関節は大きく分けて「モビリティ関節(可動性)」と「スタビリティ関節(安定性)」に分類されます。この理論のポイントは、問題がある関節だけでなく、その上下の関節の役割も考慮し、全身の動きの中でバランスを取ることが重要だということです。
例えば、膝の安定性を図るためには、膝の周囲の筋肉の筋力トレーニングだけでなく、股関節と足首の可動性を意識した全身運動のプログラムを行うことが重要です。
・予防と対策
腰椎分離症を予防するためには、以下の点に注意することが重要です。
1. 適切なウォームアップとストレッチ:特に胸椎と股関節の柔軟性を高めるストレッチを行うことが重要です。
2. 正しいフォームの習得:投球や打撃のフォームを正しくすることで、腰椎への負担を減少させることができます。
3. 適切な休息:適切な休息を取ることが重要です。
4. トレーニング:体幹や下肢の筋力を強化することで、腰椎への負担を軽減することができます。
腰椎分離症は、特に野球少年に多く見られる障害ですが、適切な予防と対策を行うことでリスクを減少させることができます。腰椎分離症のリスクを理解し適切な対策を行い、不安なく楽しんでプレーしていきましょう!!
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