股関節のつまり、その原因と自分でできるケア
「股関節がつまりやすい…」「なんだか動きが悪い…」そんなお悩みはありませんか？
日常生活で股関節に違和感があると、歩くのが億劫になったり、好きな運動を楽しめなくなったりしますよね。
例えば、あぐらをかこうとした時や、靴下を履く時に股関節の付け根に引っかかりを感じやすい、ということはありませんか？
実は、股関節のつまりには、いくつかの見過ごされがちな原因があります。今回は、その主な原因と、ご自宅でできる簡単なケアについてお伝えします。
股関節をスムーズに動かすための「骨盤の動き」が鍵！
股関節を深く曲げたり、膝を胸に近づけたりする際、私たちの体は自然と骨盤を少し後ろに傾ける（後傾させる）ことで、股関節がスムーズに動くためのスペースを作っています。
しかし、長時間のデスクワークや立ちっぱなしの姿勢などで、下記のような状態になっていませんか？
・骨盤が前傾（反り腰）したまま固定されている:
お腹を突き出すような「反り腰」の姿勢が癖になっていると、股関節を曲げようとしても骨盤が後ろに傾くことができず、股関節のスペースが不足しやすくなります。
・背骨が硬く、丸める動きが苦手:
背骨（脊柱）が硬くてスムーズに曲がらない（屈曲できない）場合も、骨盤の動きが制限され、股関節のつまりにつながることがあります。
このように、股関節を曲げる際に必要な「骨盤の後傾」がうまくできないと、股関節の骨同士がぶつかりやすくなり、「つまり」として感じられることがあります。
股関節の後ろ側が硬くなっていませんか？
もう一つの原因は、股関節の後ろ側にある筋肉や組織の硬さです。
お尻の深部にある筋肉（インナーマッスル）や、股関節の動きに関わる組織が硬くなると、股関節を曲げたときに骨同士がぶつかりやすくなり、つまり感を引き起こすことがあります。特に、普段からあまり股関節を大きく動かさない方や、同じ姿勢で長時間過ごす方に多く見られます。
自宅でできる簡単ケア
では、これらのつまりを和らげるために、ご自宅ででできる簡単なケアをご紹介します。
1. 「キャットバック」で背骨と骨盤を柔らかく
四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、おへそをのぞき込むようにします。この時、骨盤も一緒に後ろに傾くことを意識しましょう。次に、息を吸いながらゆっくり背中を反らせます。
この動きを繰り返すことで、背骨と骨盤の連動性を高め、股関節の動きをスムーズにする準備をします。
2.「キャットバック ニーアップ」で股関節の可動域アップ
1. 「キャットバック」と同じく四つん這いの姿勢から始めます。片膝を胸に引き寄せながら、おでこと膝をできるだけ近づけるように背中を丸めます。息を吐きながらゆっくり行い、その姿勢を3秒間保つ。
この動きは、股関節の屈曲（曲げる動き）と骨盤の後傾を連動させる練習になります。
3. 「ヒップスプリットストレッチ」で股関節の奥をほぐす
床に座り、前側の膝(左)を90度に曲げる。後ろ側の脚(右)は、後ろに伸ばす。前側の膝(右)は90度をキープしたまま、上体を前傾させて股関節を伸ばす。
後ろ側(右)の股関節を前側の膝(左)の方向に小刻みにひねるとより股関節がのばされます。硬くなった股関節の後ろ側の組織を柔らかくするのに効果的です。
【動画】
①キャットバック ②キャットバック ニーアップ
③ヒップスプリットストレッチ
これらのストレッチや体操を、毎日少しずつでも続けることが大切です。無理のない範囲で、気持ちよく感じる程度に行いましょう。
ぜひ【いとう治療院】にご相談ください！
ご自宅でのケアも大切ですが、股関節のつまりが改善しない場合や、痛みがある場合は、体のプロである私たちにご相談ください。福山市神辺町にあるいとう治療院では、一人ひとりの体の状態を分析し、原因に合わせた施術で、不調の根本改善を目指します。姿勢や動きの癖を見抜き、本来の体の動きを取り戻すお手伝いをさせていただきます。
股関節のつまりを改善し、快適な毎日を取り戻しましょう。 お気軽にご相談ください。
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