膝に水が溜まるという症状は、多くの人々にとって悩ましい問題です。膝が腫れ、痛みを伴うことが多く、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。この症状の背後には、関節内の滑膜(かつまく)という膜の炎症が関与しており、関節液の過剰分泌が原因となっています。本記事では、膝に水が溜まるメカニズムを解説し、その原因や治療法についても触れていきます。膝の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。
・膝に水が溜まるメカニズム
膝に水が溜まるメカニズムは、関節内の滑膜(かつまく)という膜が炎症を起こし、関節液(滑液)が過剰に分泌されることによって起こります。滑膜が炎症を起こすと、関節液の分泌が増加し、同時に古い関節液の吸収が追いつかなくなります。この結果、関節内に過剰な関節液が溜まり、膝が腫れることになります⁶。関節内の圧力が高まると、痛みや可動域の制限が生じることがあります。
・膝関節の構造
膝関節は、大腿骨(太ももの骨)、脛骨(すねの骨)、膝蓋骨(お皿の骨)で構成されています。これらの骨の間には関節包という袋があり、その内側は滑膜という膜で覆われています。滑膜は関節液を分泌し、関節の動きをスムーズにする潤滑油のような役割を果たしています。
・関節液の役割
関節液は無色透明で粘り気があり、関節の動きを滑らかにするだけでなく、軟骨に栄養を供給する役割も持っています。通常、関節液の量は一定に保たれていますが、滑膜が炎症を起こすと過剰に分泌されることがあります。
・炎症の原因
滑膜が炎症を起こす主な原因は以下の通りです。
1. 変形性膝関節症: 加齢や過度の使用により、膝の軟骨がすり減り、滑膜が刺激されて炎症を引き起こします。
2. 半月板損傷: スポーツや事故による膝の損傷が原因で、滑膜が刺激されて炎症を起こします。
3. 関節リウマチ: 免疫系の異常により、関節に炎症が起こります。
4. 痛風: 尿酸が関節に溜まり、炎症を引き起こします。
・治療について
≪関節液を抜くメリット≫
1. 痛みの軽減: 関節液を抜くことで、膝の内圧が下がり、痛みや腫れが軽減されます。
2. 診断の助け: 抜いた関節液の色や状態を確認することで、炎症の原因や病気を特定する手がかりになります。
3. 炎症の抑制: 過剰な関節液を抜くことで、炎症を引き起こす物質(サイトカインなど)の濃度を下げることができます。
≪関節液を抜くデメリット≫
1. 再発の可能性: 関節液を抜いても、根本的な原因が解決されない限り、再び水が溜まることがあります。
2. 一時的な対処: 関節液を抜くことは一時的な対処法であり、根本的な治療が必要です。
≪自然に減少する可能性≫
膝に溜まった水が自然に減少することもありますが、これは原因や個々の状況によります。軽度の炎症や一時的な負荷によって関節液が増えた場合、安静にしていると自然に減少することがあります。しかし、慢性的な疾患や重度の損傷が原因の場合、自然に水が減少することは難しいです。
膝に水が溜まるメカニズムは、滑膜の炎症による関節液の過剰分泌が主な原因です。炎症の原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。関節液を抜くこと自体は悪影響を与えるものではなく、適切な治療の一環として行われることが多いです。膝に水が溜まる症状が続く場合は、早めに医師の診察を受けることをお勧めします。
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