腰痛は、多くの人が経験する身体的不快感の一つです。
腰痛の原因は様々で、筋肉や靭帯の炎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腎臓結石などがあります。しかし、腰痛の原因の一つとして、あまり知られていないものがあります。それは、【リブフレア】と呼ばれる肋骨の状態があります。
リブフレアは、肋骨が外旋して左右に広がってしまい、肋骨下角が90度以上空いている状態を差します。この状態になると、様々な身体の不調や姿勢の悪化につながります。
リブフレアは、長期間続くと呼吸や姿勢(横隔膜の機能低下、肩こりや頸部優位の呼吸、スエーバックや反り腰、猫背などの不良姿勢)、腰痛や膝痛などの症状を引き起こす可能性があります。
特に腰痛とリブフレアは密接な関係にあります。リブフレアになると、以下のような影響が腰に及びます。
・横隔膜の動きが悪くなり、腹圧が低下する。腹圧は腰椎を安定させる重要な要素です。腹圧が低下すると、腰椎に過剰な負担がかかり、腰痛の原因になります。
・肋骨が開いたままになると、胸椎が伸展しすぎる。胸椎が伸展しすぎると、腰椎も反りすぎる傾向になります。これは反り腰と呼ばれる姿勢で、腰椎に圧力がかかり、腰痛の原因になります。
・肋骨が開いたままになると、腹斜筋や腹横筋などの体幹の筋肉が機能しなくなる。体幹の筋肉は腰椎を支える役割があります。体幹の筋肉が機能しなくなると、腰椎に過剰な負担がかかり、腰痛の原因になります。
以上のように、リブフレアは腰痛と互いに影響し合う関係にあります。
そこで、リブフレアを改善するための有効な方法の1つとして、ドローインがあります。
ドローインの効果とやり方は以下の通りです。
※ドローインは、腹筋の再教育や体幹の安定化に役立つエクササイズですが、ドローインだけではリブフレアや腰痛の根本的な解決にはなりません。ドローインと併せて、胸椎の柔軟性や呼吸の改善、腹筋の強化などを行うことが重要です。
リブフレアを改善することで、腰痛だけでなく、呼吸や姿勢などの全身の健康にも良い影響を与えることができます。
ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。
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