膝に水が溜まるのはなぜ?体からの【警告サイン】を見逃すな!(前編)

「膝が腫れてる…」「なんだか痛いし、動きにくいな」
もし今、あなたの膝がそんなサインを出しているなら、それは体からの大切な「お知らせ」かもしれません。この「水が溜まる」症状、実はあなたが知らない本当の原因を教えてくれている可能性があります。
なぜ水が溜まるのか?そのメカニズムと、見落としがちな意外な原因を、しっかり解説していきます。ぜひ、あなたの膝の健康のために読んでみてくださいね。

意外と知らない?膝に水が溜まる「本当の理由」

「膝に水が溜まる」という現象は、医学的には「膝関節水腫(しつかんせつすいしゅ)」と呼ばれ、膝関節内部の「滑膜(かつまく)」という膜が炎症を起こすことで発生します。

私たちの膝関節は、太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨)、お皿の骨(膝蓋骨)という3つの骨からできています。これらの骨は、「関節包(かんせつほう)」という袋に包まれており、その内側には「滑膜」という特別な膜があります。この滑膜が、関節の動きをスムーズにする潤滑油のような役割を果たす「関節液(かんせつえき)」を分泌しているんです。

健康な膝では、関節液の分泌量と吸収量のバランスが絶妙に保たれており、関節液の量は一定に保たれています。ところが、何らかの原因で滑膜に炎症が起こると、このバランスが崩れてしまうんです。炎症が起きると、滑膜は関節液を過剰に分泌し始め、さらに古い関節液の吸収も追いつかなくなります。その結果、行き場を失った関節液がどんどん関節内に溜まっていき、「水が溜まる」という状態になるわけです。
溜まった水は、膝の内部の圧力を高め、これが「痛み」や「膝の曲げ伸ばしがしにくい」といった症状を引き起こします。まるで風船がパンパンに膨らむように、膝が腫れてしまうのです。

 もしかして当てはまる?膝に水が溜まる意外な原因

では、なぜ滑膜は炎症を起こしてしまうのでしょうか?あなたの膝に水が溜まる原因は、もしかしたら意外なところにあるかもしれません。

1. 「使いすぎ」や「加齢」による軟骨のすり減り(変形性膝関節症)
長年の使用や体重増加などにより、膝のクッションである軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれて滑膜を刺激し、炎症を引き起こします。特に中高年の方に多く見られます。
2. スポーツや事故による「膝のケガ」(半月板損傷など)
スポーツ中の急な方向転換やジャンプの着地、転倒などで膝を捻ったりぶつけたりすると、半月板や靭帯が損傷し、その刺激で滑膜が炎症を起こし、水が溜まることがあります。
3. 「免疫の誤作動」による炎症(関節リウマチ)
自分の免疫システムが誤って関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。膝だけでなく、手足の関節にも炎症が起こり、痛みや腫れ、変形を引き起こします。
4. 「体の老廃物」が引き起こす炎症(痛風)
体内の尿酸値が高くなりすぎると、関節に尿酸の結晶が溜まって激しい炎症を起こします。突然、夜中に激痛と共に膝がパンパンに腫れることもあります。

これらの病気以外にも、実は「体の歪み」「歩き方の癖」など、日常生活の小さな負担が積み重なって炎症を引き起こしているケースも少なくありません。あなたの膝に水が溜まる症状は、もしかしたら「体の使い方のSOSサイン」かもしれません。

次回の記事【膝の「水」を根本から解決!【もう悩まない】ための最終手段とは?(後編)】では、膝に溜まった水への対処法と、当院がご提供する鍼灸・整体などのアプローチについて詳しくお話しします。

あなたの膝の健康を守るために、ぜひ読み進めてくださいね!

 

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