膝の痛みを感じた際に、膝の前面や膝のお皿の下付近に痛みを訴えることがあります。そのような症状の代表的なものとして【膝蓋下脂肪体の炎症】が考えられます。
今回は、その膝蓋下脂肪体の炎症が考えられる場合の特徴などについてご紹介します。
膝蓋下脂肪体は、膝蓋靭帯の深層に位置する脂肪組織で、膝関節の屈伸に伴い形態を変化させる重要な役割を持っています。この脂肪体は、膝関節の動きを滑らかにするために存在し、膝蓋骨の前方や後方に移動します。
膝蓋下脂肪体の炎症が考えられる場合、以下のような痛みの場所と特徴が見られます。
・痛みを感じる場所
1.膝の前面
膝蓋骨の下部やその周辺に痛みを感じることが多いです。特に、膝を伸ばしたり曲げたりする動作で痛みが強くなることがあります。
2.膝の内側または外側
膝蓋骨の斜め下、内側や外側に痛みを感じることがあります。この部分は、膝蓋下脂肪体が前方に移動する際に圧迫されやすいためです。
3.膝の奥
深部に鈍い痛みを感じることもあります。これは、膝蓋下脂肪体が炎症を起こし、周囲の組織に影響を及ぼしているためです。
・膝蓋下脂肪体が痛みを感じやすい
膝蓋下脂肪体は以下の理由で痛みを感じやすいです。
1.神経終末の多さ
膝蓋下脂肪体には多くの神経終末が分布しており、これが痛みの感知を敏感にしています。
2.炎症の発生
膝蓋下脂肪体は炎症を起こしやすく、これが痛みの原因となります。特に、膝関節の過度な使用や外傷、負担のかかる動作や姿勢が原因で炎症が発生することがあります。
3.拘縮と癒着
手術や外傷後に膝蓋下脂肪体が拘縮や癒着を起こすことがあり、これが痛みを引き起こす要因となります。
4.変形性膝関節症
変形性膝関節症により膝蓋下脂肪体が硬くなり、痛みを感じやすくなります。
・痛みの原因となる動作
膝蓋下脂肪体の炎症による痛みは、特定の動作で悪化することがあります。以下のような動作が痛みを引き起こすことが多いです。
1.立ち上がりやしゃがみ込み
膝を大きく曲げ伸ばしする動作で痛みが強くなることがあります。
2.階段の上り下り
特に階段を下りる際に膝の前面や奥に痛みを感じることが多いです。
3.長時間の立ち仕事や歩行
膝に負担がかかるため、痛みが増すことがあります。
膝蓋下脂肪体の炎症は、膝の前面や内側、奥に痛みを引き起こすことが多く、特定の動作で痛みが悪化することがあります。セルフケアとしては、アイシング、ストレッチ・エクササイズ、マッサージ、テーピングが有効です。これらの方法を実践することで、膝蓋下脂肪体の痛みを軽減し、日常生活の質を向上させることができます。
具体的なエクササイズやストレッチ方法について知りたい場合は、ぜひ【いとう治療院】へご相談ください。
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